主婦歴約14年、これまでお鍋やフライパンは、ステンレス製、鉄製、シラルガン製、ホーロー製を愛用してきた私ですが、このたびついに、銅フライパンデビューしました!
この記事では、初めて銅なべ・銅フライパンを使う方へ、使い方を丁寧に解説。
そして鉄フライパンとの比較、使い心地や色の変化もレビューしていきます。
【 この記事の目次】
銅なべの使い方と気を付けるポイント
銅なべは家庭用の調理器具としてはあまり馴染みがないかもしれませんが、プロの料理人の中には銅を愛用している方が多くいらっしゃいます。
銅は熱伝導率に優れており、とにかくすぐ温まる!!
本当にフライパンがすぐに温まるんです。
我が家のガスコンロは高温になるとランプが点滅するのですが、銅フライパンを火にかけるとあまりにも早く点滅するので驚きました。
これまでステンレスパン、鉄フライパンを使うときは、なべを火にかけてから食材の準備をしていたのですが、それでは間に合わない!
慌ててしまいました。
食材などの準備が整ってから加熱するとよいでしょう。
ガス代が減りますね。
扱い方は、鉄なべに近いです。
私は数年の間、鉄フライパンを愛用してきたので、そんなに違和感なく使えました。
鉄フライパンの扱いに慣れている方にとっては、それほど難しくはないと思います。
銅なべの使い方【鉄なべとよく似ている点】
- 使い始めや最初の1か月くらいは油返しをして、フライパンに油をなじませていくところ
- フライパンを熱してから油をしっかり引いて調理すること
- 料理をフライパンに放置しないこと
- 使用後はできるだけすぐに洗うこと
この4点に気を付ければ、銅なべの扱いはほぼバッチリです!
銅なべの使い方【鉄なべと違う点】
- 空焚きしないでくださいと書いてありました。錫メッキ加工がはがれる原因になるようです。錫メッキ加工無しなら大丈夫そうです。
- 錫メッキ加工無しの場合、調理するたびにフライパンの色が変わるんです。新品のフライパンはゴールドに近い色で届きました。錫メッキ加工については後ほど詳しく書きますが、わたしはこの加工をしていないものを購入したので、内側も銅そのものです。すると、野菜を炒めると銅が黒っぽくなったり、ベーコンやハムを焼けば新品の10円玉の色になたり、餃子を焼けば餃子が乗ってるところと乗っていないところで色むらができたり、味付けにしょうゆやソースを入れるとパーっと明るい色になったりします。そして洗浄後、火にかけて水分を飛ばすと飴色になります。このように色の変化が面白いです。
- 金属ヘラやトングの使用はなべを傷つけてしまう場合があります。(特に錫メッキ加工してある場合は避けた方がよいでしょう。)
- 洗うときも鉄のようにガシガシ洗ってはダメ。柔らかいスポンジで。使用後すぐに洗うようにすればガシガシこすらなくても汚れは落ちるので大丈夫です。(特に錫メッキ加工してある場合は剥げないように気を付けてください)
テフロン加工のフライパン、ステンレスパン、アルミパンをメインで使っている方にとっては慣れるまでは扱いにくいかもしれません。
初めての銅なべに選んだ人気の【ameiro】ってどんなフライパン?
ameiro の生産地は新潟県
オークスという会社の製品で、金属加工の技術で有名な新潟県の燕三条の製造、純日本製なんです!
新潟県?燕三条?なんだかこの地名には見覚えがあります。
私の愛用中のジオプロダクトのステンレス多層なべ!
こちらも新潟県の燕市というところの宮崎製作所で制作しておられるものなんです。
なんだか勝手にご縁を感じます。
地図で調べてみると、オークスと宮崎製作所は車で14分ほどだということが分かりました。いつか行ってみたい。。。
脱線しましたがameiroの話に戻します。
ameiro のサイズ
オークスの銅なべのラインナップは全部で4点。
その中で、丸いフライパンは直径20㎝のみの、小さめフライパンです。
我が家は子どもが4人いて、6人家族なので普段は28センチの鉄フライパンを使っているのですが、ちょこっと使えるサブのフライパンが欲しいと思っていたので、20㎝はちょうどよいと思って選びました。
このサイズ、メインのフライパンとして使うなら、1人暮らし用ですね。
サイズの参考に、直径20センチフライパンの底面は16センチ。
冷凍餃子は8個並びました。(硬くて詰めれない、、、)
冷凍じゃなければ10~12個並びそうです。
銅なべの加工 錫メッキ加工とは
銅製のフライパンは錫メッキ加工が通常ですが、こちらの商品は、その加工の有無を購入者側が選べるようになっています。錫メッキは加工されていると油馴染みは良いものの、熱の伝導率が下がります。逆に加工がないと熱の伝導率が上がり、フライパンに伝わった熱をまんべんなく調理具材に伝えることができますが、錆びやすいというデメリットもありますので、自分の使い勝手をよく考えて購入してください。錫メッキ加工を施していないため、使う度に表面が飴色になっていくのが特徴。銅ならではの美しい色合いを楽しめます。表面に加工が施されていないので、銅の優れた熱伝導率を最大限発揮できるのも特徴。火加減の調節をきちんと行えば、焦げ付かず均等に火が通ります。料理の仕上がりをワンランクアップさせたい方におすすめ。
フライパンの内側に錫メッキ加工を施してあるものと、錫メッキ加工無しのものを選ぶことができます。この加工は銅特有のカビ、緑青(ろくしょう)の発生に関係しています。
緑青(ろくしょう)とは
銅の器物の表面にできる緑色のさび。絵の具の材料などにする。
錫メッキ加工がある場合の特徴(メリット・デメリット)
- 油馴染みが良い。
- 緑青(ろくしょう)が発生しにくい。
- 緑青(ろくしょう)が食品に触れるリスクがない。
- 錫メッキ加工が剥げないように空だき厳禁、表面を傷付けないように優しく丁寧に扱うこと。
- 加工が剥げてもそのまま使うことができるが、修理も可能。
- 他社製品の銅なべを比較しても、錫メッキ加工が施してあるものが圧倒的に多い。
錫メッキ加工のない場合の特徴(メリット・デメリット)
- メッキ加工がはげる心配がない。
- 熱が食材に伝わりやすい。
- 緑青(ろくしょう)が発生する可能性があるので、カビないように丁寧に扱う必要がある
- もし緑青(ろくしょう)が発生した時はきれいに洗って落とす必要がある
- 緑青(ろくしょう)は現在では無毒と言われているが、食中毒の原因とされてきた歴史がある。
- 錫メッキ加工無しのフライパンは珍しい。ameiroならではと言える。
結局のところどちらが扱いやすいかは、自分の性格や生活スタイルにによって異なってくると感じます。
せっかくの銅パンなので、私は内側も銅の方が色がかわいい!
迷った挙句、錫メッキなしの方を選びました。
持ち手の素材
じつは持ち手にはこだわりがあるんです私、、、
これまで使ってきたなべ類を見てみると、いくら丈夫で長く使える材質のなべを選んでも、持ち手や鍋蓋のつまみが先に劣化してきます。
木製の持ち手の見た目が好きで好んで使ってきたのですが、身に覚えのない焦げができているんです。ガスコンロなので、火力が大きくて持ち手まで広がった?隣のコンロに持ち手がかかってた?等の可能性はありますが、いつの間にか焦げていてショックです。フライパンと玉子焼き器の2点の持ち手が木製なのですが、両方とも焦げています。本体が鉄製なだけにまだまだ使えるため、買い替えるのも、もったいない状況です。
樹脂製の持ち手もよくありますね。持ち手だけでなく、蓋のつまみも樹脂でできたものも多いです。これらは年月とともにヒビが入る、落として割れる、熱で溶けて多少の変形等が見られるようになります。シリットの蓋のつまみや持ち手が割れて交換して使っていますが、シリットは日本撤退ということで部品が入手しずらい状況です。10年保証が付いていますがそれは本体のみ。樹脂部分は対象ではありません。せっかく丈夫ななべを選んでも、持ち手が劣化していては使いにくい。
一方で、オールステンレス製のジオプロダクトは、持ち手もつまみもステンレス。多少熱くなることはあっても、持てないほどではありません。そしてなべ本体と同じ強度で劣化なし。丸ごと15年保証の丈夫さです!
私は、このような経験から、持ち手の木製と樹脂製は避けたいと考えています。
ameiroの持ち手は真鍮製!
真鍮製の持ち手のなべは初めて扱いますが、見た目の美しさからしてもう最高!
金属なので熱が伝わりやすく、すぐに熱くなりますが、着脱可能の牛革の専用レザーカバーが付属されているんです。このレザーカバーにもameiroの刻印がされていて、すごくおしゃれ!
革なので、水や油などで汚れはつくのですが、それでも丁寧に扱えば色の変化も愛着に変わっていきます。
そのほかの付属品
- ギフトにも使えるおしゃれな外装箱
- 収納に便利な布製きんちゃく袋
長期間保管しておく場合に便利です。 - 使い方ガイド
初めて銅製品を使う方にもイラスト付きで分かりやすい説明書が付いているので安心。 - 錫メッキ加工ありの場合はアフターサービス(錫メッキのリペアサービス)
銅製のフライパンを使ってみたいけど、お手入れに不安があるという方にもおすすめの一品です。
ameiroの口コミ
銅フライパンのまとめ
繰り返しになりますが、銅フライパンは
・油慣らしをしてから使用する
・食材を長時間放置しない
・使用後はすぐに洗う
・緑青(ろくしょう)というカビが発生しないように気を付ける
・もし緑青が発生したらきれいに洗う
など、少しの手間がかかります。
一方で、
・フライパンがすぐ温まる、
・熱が食材に伝わりやすい、
・上記の注意点を守れば一生もの。
・長く愛用できる。
・長く愛用できるということはエコ。
・飴色に育てていくという色の変化を楽しむこともできます。
・クエン酸などで磨けは新品同様に戻ります。
- 使い捨てのフライパンを卒業したい方
- ちょこっと料理するサブのフライパンをお探しの方
- 卵料理、パンケーキを美味しく焼きたい方
- キッチン道具にこだわりのある方
- 可愛い銅パン使ってみたい方
におすすめのフライパンです!