
梅でジャムが作れるって聞いたんだけど、
美味しいの?
手順は?
種や皮はどうするの?
あく抜きは?
梅ジャムを作ったんだけど、山ほどできちゃって、何かいい活用方法はないかな。
こんにちは。私は富山県の小さな梅畑で梅の木約60本を栽培、販売、加工しています。完熟梅の季節には、家中がいい香りに包まれます!
この記事では、そんな完熟梅を使った梅ジャムの簡単な作り方を写真付きで分かりやすく解説していきます。
梅ジャムのパンに塗る以外の活用方法もお伝えしますね。
【 この記事の目次】
ジャムづくりに適した梅は「完熟梅」

↑写真は樹上完熟梅、3Lサイズ、1kgです。
この梅を使って早速ジャムを作っていきましょう。
梅は、
3月には可愛い花を咲かせ
4月には赤ちゃんの実が付き始めます。
5月には赤ちゃんの青い実が大きく膨らみ始め、
6月初旬、若い青梅が実ります。
6月下旬には成熟して、次第に黄色く変化してきます。
樹上で完熟したものがよりおいしいと言われていますが、熟すと自然落下も多くなってきますので、やや黄色く熟して来たら収穫し、常温で追熟(ついじゅく)させることで、香りのよい、きれいな完熟梅になってきます。
梅のあく抜きは2パターンある
こんなに甘くていい香りがする梅なのに、そのままでは苦みが強く、砂糖を入れても入れても甘くならないよぉ(´;ω;`)ってことになってしまいます。
同じ砂糖の量でも、できるだけあくを抜いたほうが甘く感じます。
あく抜きを2パターンやって、苦みをできるだけ取り除きましょう。
あく抜き① 浸水させてあくを抜く方法
ざっと洗ってから、たっぷりの水に3時間ほどつけておきます。
これだけで、アクガ少し水へ溶けだすようです。
※梅が濡れてる状態でゴシゴシ洗ったりゴロゴロ転がしたりすると、傷やシミになったりするので、優しく丁寧に扱ってあげてね。
あく抜き② 煮こぼす(ゆでこぼす)方法
「煮こぼす」ってわかりますか?方言かな。「ゆでこぼす」とも言います。
一度ゆでてから、その汁を捨てることです。
先ほど浸水させてた水を取り替えます。
新しい水をたっぷりと入れて、中火~弱火で、ゆっくりと煮ていきます。
皮がむけてきます
皮の硬い品種の梅だと皮がむけずにきれいに丸いままゆでることができるかもしれません。(それができれば、つぶさず丸のままコンポートにもできますよ。)
我が家の稲積梅は皮が薄めの品種なので、ジャムに向いています。
ブクブクとアクが出てきます
吹きこぼれないように火加減に注意してください。
吹きこぼれたら掃除が大変💦

箸でつまんでみて。柔らかくほちゃほちゃになってたらオッケー!!

ザルにザバッとあけて、汁は捨てます。
汁を捨てて水気を切り、お鍋はさっと洗います。
このお鍋をもう一度使いますよ。

\あく抜き終了/
ジャムに加工していきます
ザルで濾して種と皮を取り除く
このまま、ザルを使って濾すことで、種、皮、繊維の多い部分を取り除いていきます。

↓↓↓

ペースト状になります
きれいなペースト状になりました。
なめてみると、酸っぱい(>_<)

砂糖の量は、食べきれる量と保存日数等考えて増減してね。
砂糖は、白い砂糖の方が色がきれいに仕上がります☆
お料理にはいつもてんさい糖を使っているので、上白糖の常備がなく、、、
氷砂糖が余っているので、こちらを使ってみたいと思います。
基本の分量は
梅1:砂糖1
梅1㎏に対し、砂糖1㎏が、しっかりと保存がきく、安心できる分量です。
砂糖を減量しても美味しくできますが、長期間経つとカビが発生しやすくなります。
なので、早めに食べ切れる量なら砂糖を控えてもオッケー。
ジャムの量が多くて長期保存予定だったり、ギフト用にしたいときはしっかりとお砂糖を。
冷凍保存も可能なので、量が多ければ冷凍庫へ。
(冷蔵庫だとカビ発生します。)
分量と保存方法を総合的にみて判断してください。
ちなみに私は梅1㎏使ったけど、氷砂糖900gでやってみます。

弱火で煮詰めていきます

弱火でじっくり煮詰めていきます。
氷砂糖が溶けてきました。
少しゆるめかな?と思っても、冷めると固くなってくるので、ゆるめで止めておいてください。

完成したと思ったけど、氷砂糖の溶け残りがありました。
このくらいのゆるめでとめたいのに、溶け残る💦
氷砂糖を使えばスッキリした味わいになるともいわれていますが、上白糖なら溶け残りの心配なく簡単かもしれません。
もう少しゆっくり煮詰めて、よく溶かしてから完成しました!
甘味と酸味がしっかりあります!

愛用中のWECKの500㎖瓶に550㎖ずつ無理やり入れて、2つにぴったり?!収まる分量でした。
梅1㎏+氷砂糖900g=梅ジャム1100㎖
家事の合間に完成しました
おやつタイム
トーストにも

プレーンヨーグルトにも

お試しください(^▽^)/
我が家は小学生の長女の大好物です。
味噌と合わせて爽やかな梅味噌に!
基本の分量は
梅ジャム3:味噌1
これはお客様から教えてもらったレシピなのですが、この記事の通り作った梅ジャムと味噌を3:1で合わせ、弱火でゆっくりと練っていけば爽やかでおいしい梅みそが完成したそうです。

- お刺身こんにゃく
- こんにゃく田楽
- さといも田楽
ぜひお試しください(^▽^)/
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