・初めての梅しごとで何を用意したらいいの?
・果実酒用のびんを買いたいんだけど、どれがいい?
・材料もビンも重いし、ネットショップで買おうかな。
こんな方のお役に立てると思います。
私は富山県の小さな梅畑で、稲積梅を大切に育てています。
梅を触ったこともなかった私が梅農家に嫁ぎ、梅仕事を始めて数年、梅の販売始めて4年が経ちました。
何も分からない中で、たくさん検索して情報を見つけ出した日々、楽しみながら試行錯誤して記録をとった日々、そんな経験が皆様のお役に立てれば幸いです。
この記事では、
・梅酒
・梅シロップ(ジュース)
・梅干し
を作るときに必要なもの、用意すべきものを、
①道具編と②材料編に分けて解説しています。
梅を購入したらできるだけ新鮮なうちに作業できるのが理想です。
なので、初めての方もあらかじめ用意しやすいよう、分かりやすく解説していきますね。
【 この記事の目次】
梅しごとに必要な道具と材料はたったこれだけ!
お買い物リストとしてご活用ください。
【共通】
☑お好みの梅
☑竹串
☑保存びん(迷ったら4ℓサイズ)
☑ホワイトリカー(ビンの消毒用)
☑キッチンペーパまたは清潔なタオル
【シロップ・梅酒】
☑お好みの砂糖
(氷砂糖・はちみつ・てんさい糖など)
【梅酒】
☑お好みのアルコール
(ホワイトリカー、ブランデーなど)
【梅干し】
☑お好みの塩
☑ジップロック
それでは詳しく見ていきましょう。
梅仕事に必要なもの【道具編】
梅を購入するとまず、簡単な下処理が必要です。梅がビニールの袋に入っている場合は、すぐに作業できない場合もできるだけ早く袋から出してあげてください。どんな製品を作るうえでも共通の下処理に必要な道具をまとめました。
梅の下処理に使う道具
- 梅を洗うためのボール、ザル、樽(たる)、桶(おけ)、大きいお鍋など
- 梅のヘタを取るための竹串
- 梅の水気をとるためのキッチンペーパーや清潔なタオル、または干しておくためのザルや網など
●一般的な家庭にあるもので代用できるものばかりで簡単です。私はたくさん作るときは一番大きなお鍋に入れてザーッと洗っています。
青梅の場合はあく抜きのために1時間ほど水につけておく必要があるので、ひたひたに浸かるくらいの容量が有れば大丈夫です。いくつかの容器に分散させても大丈夫。
●竹串はヘタを取っていると次第に先が割れてきたりするので何本か替えが必要です。
金属製の目打ちを使えば先が痛むこともなくずっと使えて便利でした。梅を傷つけないようにヘタを取っていくので、金属製の目打ちを使うことは賛否があるかもしれません。竹串の方が梅には優しそう。ただ、私は面倒なので、こっそり目打ちを使ってます。
梅酒・梅シロップにおすすめの保存びん
梅しごとに必須になってくるのが保存びん(果実酒びん)です。
プラスチック製の保存容器もあるのですが、私はガラス瓶が大大大好きなので、ガラス製の扱いやすい4ℓビン、便利な小分けビンに特化しておすすめを載せていきますね。
私のおすすめ順に紹介したいところなのですが、予算重視なのか、デザイン重視なのか、1つだけ高級なものが欲しいのか、安いのを複数欲しいのかによって順位が異なってくるので順位がつけられず、悩みました。
今回は、初めての方がお試しするにはどれがいいかな?という視点で、お手軽価格のものから紹介します。(なので、ランキングではありません)
安くて使いやすい!赤い蓋でおなじみの代表選手は【東洋佐々木ガラス】
赤い蓋の保存びんは他にも複数の会社が製造していて、中国製の安価なものから国産の高価なものまでいろいろあります。品質的にはどれでも問題ないのですが、赤い蓋の瓶の中でもこちらをお勧めする理由は、中フタの替えを見つけやすいからです。長く使っていると、中フタが紛失したり、劣化したりして交換したいことがあります。そんなとき、中フタの替えを見つけやすいのは、現在のところ東洋佐々木ガラスです。他メーカーで中フタが売ってなくて困ったことがあるので、買いそろえるならこちら、安心の国内製造である東洋佐々木ガラスをお勧めします。上下に縦のラインが入っているのが特徴。
広口で使いやすい!!口の直径は約11センチです。
冷蔵庫に入る小分けビンはかなり便利な必需品
梅を取り出した後の梅シロップや梅酒は、このような小分けビンに入れておくと、便利です。毎日飲むたびに大きな瓶を取り出すのは意外と面倒。
はじめはお酒の空き瓶を利用していたのですが、詰め替えにくいし洗いにくい。このビンは、口が大きく、詰め替えやすい!中まで洗いやすい!冷蔵庫のドアポケットにもすっぽり入るこのタイプは便利すぎて今では必需品です。
このビンも赤い蓋が一般的なのですが、探せば下記のようにホワイトがあるんですよ!!私のキッチンには白がいい♡って方には超おすすめです。
これ以外にも東洋佐々木ガラスは様々なサイズ展開、カラー展開があるので、皆さんのキッチンや冷蔵庫のサイズに似合うボトルを見つけてみてくださいね。
梅しごと経験者なら一度は憧れるのがセーラメイトの保存びん。
こちらは中フタは無く、ゴムパッキンが付いているタイプです。存在感のある赤い蓋が好きじゃない、シンプルなのが好き!って方には特におすすめです。
セラーメイトの保存びんは金具部分にぐらつきがなく、開閉がスムーズでとっても気持ちいいのが特徴!数々のビン使いましたが、金具の部分の品質は他社製品と比較しても圧倒的勝利です!
私はセーラーメイトの3ℓ、0.5ℓ、300㎖ビンを愛用中。
口の大きさは9.5㎝で、赤い蓋のビンと比べると狭いのが難点ではあります。そのため、1ℓ、2ℓサイズに少量漬けるのに活躍しそう!!4ℓはちょっと使いにくそうに見えます。サイズは大きくても、口の大きさは同じ。その為、口が狭く感じ、出し入れが不便に感じると思います。
一家に一台は欲しい!コック(蛇口)付きのサーバー☆
使いやすさでいうと必須ではありませんが、こういうデザインにときめく方は、キッチンに1台あると嬉しくなりますよね。私が使っているのは下記のダルトンのディスペンサーです。雑貨屋さんで一目ぼれ。スタンドもセットで購入しました。蓋の金具はセーラーメイトの品質にはかないませんし、子どもたちが勝手にガブガブ飲むし(笑)、気を付けてないと蛇口が開きっぱなしでいつの間にか駄々漏れ事件も発生します💦きちんとフタを閉めていてもポタポタ漏れたり漏れなかったり、、、不便も多いですが、それでもかわいい子。念のため蛇口の下に小皿を置いて使っています。こういうビンは性能よりもデザインの好み!と割り切って選ぶのがいいですね!いろんなデザインがあるので選ぶのが楽しいです。
スタイリッシュなステンレス蓋モデル☆キッチン雑貨好きにはたまらん逸品。
アデリアの保存びんです。アデリアは赤い蓋の瓶も製造していますが、先に紹介した東洋佐々木ガラスよりは少し高額。そんなアデリアから、蓋と持ち手がステンレスの保存びんが登場しています!赤いプラスチックの蓋に比べればかなり高額になりますが、このルックスとステンレス素材の値段を考えれば仕方ないか。
Amazonで値下げしてる!!しかし一時的に在庫切れ💦(´;ω;`)なのに紹介してごめんよ。➡復活してる!!
これは私が欲しくて、、、楽天にも在庫あったよ!
保存びんのサイズ選びと梅1㎏の目安
初めて梅仕事をするときに悩むのが、梅1キロがどれだけの量なのか見当もつかない!ということです。私もそうでしたが、1㎏でどれだけの量の製品ができるのか、我が家には多いのか少ないのか、どのサイズのビンに何グラム入るのか、といったことがまったく見当もつきませんでした。
なので、写真を見ながら少しでもイメージしてもらえたらなと思います。
上記の写真↑は、私が青梅シロップを作るとき、パンパンに入れたらどれだけ入るのかを実験的にやってみた写真です。実際には梅のサイズ・氷砂糖のサイズがこれより大きければ、かさばって入らない可能性もあるので、少し余裕を持たせることをお勧めします。
てんさい糖、はちみつ、黒糖などで漬ける場合、これより0.1~0.2㎏くらい多めに入れようと思えば入ります。(氷砂糖と比べてかさばらないため)
しかし、これらの糖分は発酵しやすく酵素の泡がブクブクと元気よく溢れ出すこともあります。
わ💦溢れそうだったけど瓶に余裕あって良かった~💦って思ったことがあるので、元気な酵素を育てるためにもビンには余裕があると安心です。(砂糖の種類については後ほど詳しく書いています。)
4ℓビンに【梅1㎏~1.3㎏】が作りやすいかな、と思います。
迷ったら、まずは4ℓビン!
それ以上大きいビンにたくさん漬けることもできますが、重くなるし、持ち運びや移し替えが大変になってくるので、私は4ℓびんを複数愛用しています。
ビンによって糖やアルコールの種類を変えて、バリエーションを増やせるのも楽しみの一つです。
梅干しづくりに便利なジップロック
梅干しはジップロックで漬けると簡単!
ジップロックでの梅干しづくりは
・場所をとらない
・少量でも気軽に作れる
・大量でもオッケー
・冷蔵庫にも入れやすい
・真空にするのでかびにくい
などのメリットがあります。
私も去年初挑戦し、美味しくできました!
それでは長くなってしまいましたが、材料編に移っていきましょう。
梅しごとに必要なもの【材料編】
お好みの梅
梅の熟成度やサイズ、梅の選び方はこちらの記事をご参照ください。
梅ドリンクに適した砂糖類
梅酒、梅シロップには一般的には氷砂糖を使いますが、お好みではちみつやてんさい糖を使っても美味しいドリンクを作ることができます。ブレンドしてもいいですね。
お好みの糖で、オリジナルのドリンク作りができるのが楽しみの一つでもあります。
氷砂糖で漬けた梅ドリンクの特徴
氷砂糖で漬けたドリンクは、すっきりとした味わいで、どなたにも好まれます。
グラニュー糖や上白糖との違いは、溶けるのに時間がかかること。ゆっくりと溶けだすことによって、梅のエキスがじっくりとよく染み出てくると思われます。
氷砂糖は大粒のロックタイプと、小粒のクリスタルタイプがありまが、小粒のクリスタルタイプの方が使いやすいです。見た目は似ているので、よく見て選んでくださいね。
ネットショップで買うときは、送料の方が高いものもありましたので気を付けて選んでください。送料込みで計算すると、まとめ買いだと1㎏500円~1個だと1㎏800円~のものが多かったです。
てんさい糖(ビート)を原料に使用した氷砂糖は健康意識の高い方に人気です。一般のスーパーに売ってないことが多いので、気になる方はこちらからどうぞ(^▽^)/
はちみつ・てんさい糖・黒糖を使用した梅ドリンクの特徴
これらの糖分は、ミネラル分などの栄養が多いのが特徴です。
そのため梅シロップの場合は発酵が進みやすく、泡がポツポツと出たり、時には瓶からあふれ出すほど元気よく泡がブクブク溢れだしたこともあります。
これは酵素が元気な証拠なので失敗ではありません。
飲んでみるととっても美味しですよ。
泡が出たら火入れをして発酵を止めた方がよいとの情報も出回っていますが、せっかく元気な酵素が死んじゃうのでもったいないと思います。
私の経験からおすすめするのは、
①酵素が元気なうちに飲んじゃおう!
②そのまま常温で置いておいても、酵素が活発なピークを過ぎれば泡の発生も収まってくるので心配ないよ。1日1回時々開栓してプシュっと空気を抜いてあげてください。溢れないようにビンの空き容量には余裕を!
③心配なら冷蔵庫に入れておく(低温にすることによって酵素のパワー弱まる説)
これに関しては、常温よりは弱まってるのかもしれませんが、完全に発酵しなくなるわけではないので、容器の空き容量に余裕を持たせることと、時々開栓してプシュっと空気を抜いてあげることを忘れないでね。
梅酒の場合はアルコール分があるので、てんさい糖を使用しても泡が発生することはありませんでした。
初めての梅シロップづくりで泡が出てきて心配になってしまう方がおられますので、この点も考慮して糖分を選ぶといいです。てんさい糖や黒糖を使用した場合、少し癖のある味になるというか、好みが分かれるかもしれません。ちなみにうちの子どもたちは氷砂糖かはちみつの方を好みます。
梅酒づくりに適したアルコール
梅酒は一般的にホワイトリカーという果実酒用の焼酎を使いますが、そのほかのアルコールでも作ることができます。特にブランデーとの相性が良く、果実酒用のブランデーも販売されています。果実酒用だと紙パックに入っていてちょっとお安いです。もちろん瓶入りの高級ブランデーでも作れますよ!そのほか、泡盛やリキュール等お好みのアルコールでオリジナル梅酒をお楽しみください。
私が3種のアルコールを使って梅酒づくりをし、比較した記事もご参照ください。
お好みの塩
塩も、高価なものから安価なものまでいろいろありますね。お好みで選んでください。
おまけ
梅シロップや梅酒が完成したら、水割り、お湯割り、炭酸割り、ヨーグルトにかけたり、カキ氷にかけたり、梅シロップをアルコール割りにしたり♡♡♡
楽しみ方は自由自在。お好みを見つけてくださいね。
炭酸水も重いのでAmazonでまとめ買いが便利。
1本当たり73円で自宅に届く。買い忘れ防止に。
こんな感じです!
今年も梅しごと楽しみましょうね。